大手電機メーカー退職者などの優秀な人材を集めて、様々な製品を世に送り出し現在好調のアイリスオーヤマがパソコン業界にも進出してきたようです。
私は、家電というよりもインテリア用品のイメージが強いのですが、最近は電化製品でアイリスオーヤマの名前をよく見るようになりました。しかも価格も抑えめで出してきています。
今回は、そんなアイリスオーヤマが出してきたPCについて調べてみました。
アイリスオーヤマのPCスペック
アイリスオーヤマが出したPCのスペックです。
詳細はアイリスオーヤマのサイトを見ていただけたらと思いますが、代表的な部分のみ抜粋して紹介します。
- OS:Windows10Pro 64bit
- CPU:Intel Celeron
- メモリ:DDR4 4GB
- ストレージ:64GB(増設は512GBまで可能)
- 本体重量:1.3kg
- バッテリー容量:5750mAh(満充電時9時間稼働)
- 価格:49800円(税込54780円)
価格を重視した、低スペックPCです。
実際に買って動かしたわけでもありませんが、恐らく遅いです。
ネットで調べものをしたり、動画を見るくらいなら問題ないかもしれませんが、ExcelやWord等のoffice系ソフトの作業を同時に行ったり、ブラウザを開きながらoffice系のソフト等を起動させるなど、複数ソフトを開いて同時に作業を行わせるとメモリ不足になってきて、速度が急激に遅くなると思われます。
また、ストレージも標準では64GBと少なく、Windows自体に20GBくらいを持っていかれるため実際にユーザーが使用できるのは、おおよそ40GB程度だと思います。これにoffice系のソフトやその他必要ソフトを入れたら、その分もっと圧迫されます。
ちなみにCPUの「Celeron」というのは、「i3」や「i7」などと同じ、CPUのグレードの名前でCeleronは性能を抑えて価格を重視したモデルとなります。
高負荷な作業(ゲームや動画編集など)を行わなければ問題ないと思いますが、性能よりもコスト優先のCPUなので、あまり期待はしないほうが良いと思います。(CPUよりメモリ不足が心配)
テレワークが増え、安いしこれを自宅での仕事用PCにしようと思っている方は要注意です。
ただでさえストレスの多い仕事に、このPCの遅さによって更にストレスが追加されるでしょう。
なぜアイリスオーヤマは低スペックPCを発売したのか
なぜアイリスオーヤマはこんな低スペックPCを世に出したのかということですが、「GIGAスクール構想」という文部科学省の提唱しているものを狙ったようです。
これで提唱されているWindowsPCのスペックが以下です。
- OS:Windows10Pro相当
- CPU:Intel Celeron 同等以上
- ストレージ:64GB以上
- メモリ:4GB以上
- バッテリー:8時間以上
- 重量:1.5kg未満
となっており、アイリスオーヤマのノートPCは、これを全て低い位置でクリアしています。
この推奨スペックの最低ラインを超えるように、パソコンを設計したといって間違いないでしょう。
(これでスムーズに授業や学習が進むのか…?)
アイリスオーヤマのノートPCは買いか?
個人的には、辞めておけです。
このPCに5万円を払うのならば用途によりますが、iPadを買った方が良いです。
Windows系のPCが必要であれば、あと2~3万追加してもう少しスペックが高いPCを買った方が良いでしょう。
5万円のこの低スペックPCに、ストレスを感じながら勉強や仕事で使用するのならば、2~3万の増資は効率なども考えて安いと考えます。
CPUはi3以上、メモリは8GB以上、ストレージは256GB以上あるものを選べば、動画編集やゲームなどの高負荷を掛ける作業以外であれば、ストレス無く作業がサクサク行えはずです。
ぜひ、次のPC選定時にお役立てください。