「Thunderbolt」という単語は見た事がありますが、正直どんなものか説明できる方は少ないのではないでしょうか?
Thunderboltが搭載されているパソコンを最近購入しましたので、せっかくなら活かさなければとThunderboltについて調べてまとめてみました。
Thunderboltとは?
Thunderboltとは簡単に言うと、すごく速い通信の規格です。
IntelとAppleが共同で開発した規格で現在「4」まで出ています。Thunderbolt4はUSB-typeCのコネクタを使用し、仕様上では最大40Gbpsという高速通信が可能です。現在主流のUSB3.2の2倍の速度でデータ通信が可能となっています。
また、Thunderbolt4で有れば、映像出力・電源供給もできるため、これ一つでなんでもこなせます。
Thunderboltの用途
40Gbpsという早い通信速度で何を行うのか?ですが、主にUSBの最大速度では間に合わない場合に使用される事が多いです。
- 外付けのGPU
- 外付けのSSD
- 外付けのネットアダプタ
などの、高速で通信を行いたくなるような機器との接続で使用される事が多いです。
Thunderboltのメリット・デメリット
通信は早ければ早いだけ良いのですが、Thunderboltにもメリット・デメリットが存在します。(Thunderbolt3,4の話として進めていきます)
Thunderboltのメリット
- とにかく通信が速い
- USB-typeCコネクタで使用可能
通信が早い
前項でもお話ししましたが、Thunderboltは通信が仕様上40Gbpsとなっており、とても早い通信が可能です。
そのため、USBの速度では間に合わないような高速通信の求められる外付けグラフィックボードなどでは、Thunderbolt対応のパソコンでなければ接続ができません。
動画編集を行なう方は外付けSSDなどをThunderbolt対応品にしておくと、SSD内にある動画素材の読み込みが速いため、編集中にカクついてしまう心配が減ります。
動画データは容量も多いため、通信速度の速さが非常に大きなメリットになります。
USB-typeCコネクタで接続可能
Thunderboltという通信規格ですが、コネクタはUSB-typeCを使用しています。
これは利用者にとってはあまり関係ない話ですが、USB-CコネクタでThunderbolt・ディスプレイポート・データ転送のさまざまな役割を行えるようになった事で、パソコンの薄型化やコネクタの共有化ができるようになり、様々な種類のポートをパソコンに搭載する必要が無くなりました。
利用者側からするとパソコンの見た目がスッキリとして、デザイン性の良いパソコンが選べるようになりました。
また、Thunderbolt対応のUSB-Cケーブルを持っておけば、Thunderbolt対応品以外にも使用できるのでケーブルを何本も持つ必要がなくなります。
Thunderboltのデメリット
- 対応製品の価格が高い
- 専用ケーブルが必要
対応製品の価格が高い
Thunderbolt対応品になると、未対応品と比べてケーブルから何から全て金額が高くなります。理由は専用のチップが必要となるためです。
例に挙げると、AppleのThunderbolt対応品と未対応品の価格差が以下の通りです。
- USB-C充電ケーブル(1m) 税込1,980円
- Thunderbolt 3(USB-C)ケーブル(0.8 m) 税込4,950円
約2.5倍ですね。Apple製品なので元々が高価ということもありますが、Amazonで見てもThunderbolt対応ケーブルは高い傾向にあります。
AppleStoreオンライン https://www.apple.com/jp/shop/accessories/all/power-cables
専用ケーブルが必要
価格のところでも書きましたが、専用のチップがケーブルにも搭載されているためThunderboltでの通信を行う場合は、Thunderbolt対応のケーブルを用意する必要があります。
そのため、タイプCのコネクタだとしてもThunderbolt対応品でなければ、高速通信が出来ませんので対応品か確認してから購入しましょう。
Thunderboltまとめ
Thunderboltとはどういったものか、お分かりいただけたでしょうか?
必須では無いものの、あればデータ転送などが速く行えて便利な機能です。ただ、Thunderboltを使用するには、導入コストが高く付きますので、利便性とコストを天秤にかける必要がありますね。