スマホの充電器ってお店に行っても種類がたくさんあって、何を選んだらいいのか正直わからないですよね。
数百円の安い充電器があると思えば、一万円を超えるような高い充電器もありますが、どちらも役割は充電するものです。
この記事では、多くの種類がある充電器の違いと、あなたに最適な充電器の選び方、オススメの充電器を紹介します。
私自身、新しい充電器が欲しいので色々と調べました。
今回はコンセントに接続する充電器をメインに紹介しますので、ワイヤレス充電器が気になる方はこちらの記事をどうぞ。
スマホの充電器は種類が多い
充電器の種類は数多くありますが、3つ特徴をピックアップして解説します。
- 出力の違い
- ポート数の違い
- コネクタ種類の違い
出力の違い
充電器を選んでいると「20W」とか「60W」など電力(W=ワット)が記載されていると思います。
これが意味しているのは、充電先(スマホなど)に向けてどのくらいの電力で充電が行えるかを表しており、大きければ大きいほど大電力を供給できるため、充電時間を短縮することができます。
ただし、スマホなどの充電される側も急速充電に対応していないと、どれだけ大きな出力を出せる充電器を買ったとしても、充電時間は短くならないので要注意です。
パソコンにも使いたい場合には、最低30W以上の充電器を選ぶ必要があるでしょう。ちなみに、私が使っているDELLノートPCのXPSは45Wの充電器が付属されていました。
ポート数の違い
充電器によって充電ケーブルの差し込み口であるポート数は、1つのものから5個以上あるようなものまであり様々です。
ポート数が多いほうが、複数機器を同時に充電できるので便利にみえますが、それだけ金額も高くなり充電器自体のサイズも大きくなってしまいます。
ポート数が多いからって良いわけではありませんね
コネクタ種類の違い
通常充電器にはUSBのコネクタが搭載されていますが、Type-AかType-Cが採用されている場合がほとんどです。
スマホに充電する場合には、多くの場合でケーブルを介して充電を行いますので、お持ちのケーブルがType-AなのかType-Cなのかを確認して充電器を購入するようにしましょう。
現在はType-Cのコネクタが主流になってきており、type-Cの場合には最大100Wでの充電が可能な設計になっているため、充電する機器が対応していれば大電力の急速充電が可能になります。
もし100Wで充電できたら、iPhone14は単純計算で9分50秒くらいで満充電できます!
しかし、現在ではほどんどの充電される側(スマホなど)が100Wもの大電力での充電に対応していないため、Type-AでもCでも変わりありません。
データを転送したりする場合には、type-Cコネクタで採用される「Thunderbolt(サンダーボルト)」に対応しているか否かで、性能が大きく変わります。
高い充電器と安い充電器は何が違う?
「充電する」という機能は一緒なのに金額が倍以上違う充電器がありますが、高い充電器と安い充電器では何が違うのでしょうか?
高い充電器は多機能
高い充電器には、安い充電器には備わっていないような機能が搭載されています。
接続された機器を判別し最適な出力で充電を行う機能や、充電中に過電流・過電圧などの異常が起きた場合には自動で充電をストップする機能など、利便性の機能や安全性のための機能などが搭載されています。
例えばAnker(アンカー)という、充電器業界で有名なメーカーの充電器には「PowerIQ」という、接続された機器を判別してその機器に最適な最大速度での充電を行うという機能が搭載されています。
高い充電器にはそれなりの機能が付いています。
安全性の認証を取得している
安全性を認めてもらうための認証を取得するには、時間とコストが掛かるため安価な製品では安全性に関する認証(PSEマークなど)を取得していないものが存在します。
高い充電器では認証を取得する場合には掛かるコストなども、販売価格に転嫁するため結果的に充電器自体の金額が高くなってしまいます。
iPhoneやMacなどApple製品に関わるものでは「MFi認証」というサードパーティ製の製品が、Apple純正品と互換性があることを認証する制度があります。
ライセンス契約をAppleと結んで取得できるものなので、ライセンス料などが必要になるでしょうから、その分金額が上がってしまうでしょう。
デザイン・ブランド
デザイン性が良いものや、有名なブランドのものは金額は高い傾向があります。
製品のデザインも様々な試作を行い、見た目はもちろんですが使いやすさを追求しながらも、製品性能を落としてはいけないのでコストと時間がかかります。
また、アニメや映画のキャラクターデザインのものを作ろうとすると、ライセンス料も掛かるためどうしても販売価格が上がってしまいます。
有名メーカーの場合には、ブランドとしての価値を落とさないためにも、わざと若干金額を高めに設定しているということもあります。
純正品が高いのもこれが原因だと思っています。
スマホの充電器を選ぶポイント
複数の機器を同時に充電することがある?
複数の機器を同時に充電することが多い方は、複数ポートがある充電器がオススメです。
また、複数ポートから充電するにはその分だけ出力が分割されてしまうため、充電器の出力は大きいものを選ぶのが良いでしょう。
20Wの2ポートだとしたら1つのポートあたり10Wですが、
4ポートだと1つあたり5Wになるイメージです。
PCも充電することがある?
スマホの充電だけでなく、PCも充電することがあるならば出力が大きい充電器を選ぶ必要があります。
ここでいうPCとは、ノートPCを指します。
スマホよりも消費電力・バッテリー容量の多いPCを充電するには、目安としては最低でも一般的なPCは30W以上の充電器が必要だと考えておくと良いでしょう。
最近のモデルであればUSB給電(USB PD)が多いのですが、少し前のモデルのPCになるとDCコネクタでの接続になるので、USBからDCジャックに変換する専用のケーブルが必要になります。
MacBookAir(2022)は30W、DELL XPSでは45W、MacBookPro(2021年14インチモデル)は67Wの充電器が付属です。
USB PDを使用する場合には充電器だけではなく、ケーブルも対応しているものを選ぶ必要があるので、オススメ充電器のところで一緒に紹介します。
充電器を持ち運ぶことが多い?
自宅や会社以外の場所、例えばスタバやマックなどでも、充電を行うことが多い方は小型の充電器を選ぶことをオススメします。
小型の充電器であれば、持ち運び時にもカバンの中に入れやすいですし、お店でコンセントに刺す場合も限られたスペース内で快適な作業が可能になります。
小型な充電器ではポート数を多く備えているものはありませんが、出先で何台も同時に充電することはないでしょうから、持ち運びが多い場合にはポート数よりも小型の充電器を選ぶと良いでしょう。
充電器にこだわりはない?
特にこだわりは無く充電さえできれば良いのであれば、とにかく価格重視で安い充電器を探すのも手です。
Amazonで充電器を調べると、500円以下という超格安の充電器がいくつも出てきますので、金額だけを重視するのであればそのようなものも良いかもしれません。
安全性に関してはあまり信用が無いので、購入して使用する場合には自己責任でお願いします。
スマホの充電器のオススメを紹介
私が気に入って使用しているメーカーであるAnkerの充電器から紹介します。
ポート数を重視するならこの充電器
ポート数の多い充電器が欲しい方におススメなのがこちらです。
Anker PowerPort 4
ポートが4つ搭載されており出力は4ポート合計で40Wまで対応可能で、コンセントは折りたたみ式になっており、本体に格納可能です。
Anker PowerPort 6
Anker PowerPort 4よりも2つポートが増え6ポート搭載されており、出力もポート合計で60Wまで対応可能ですが、Anker PowerPort 4とは違い電源コードを接続をするタイプの充電器となるので注意です。
PCも充電するならハイパワーな充電器がオススメ
ノートパソコンにも使用できる最低出力である、30W以上が出せる充電器をピックアップしました。
ノートPCとスマホで兼用できるのは便利ですね。
Anker313Charger (Ace, 45W)
2023年4月に発売された新しいモデルの充電器です。
コンパクトながら45Wまで出力可能なので、スマホやタブレットの充電だけでなくパソコンの充電にも使用することができます。
Anker 323 Charger (33W)
33Wまで対応可能なため、代表的な機種としてはMacBookAirであれば充電することが可能な充電器になります。
Anker 735 Charger (GaNPrime 65W)
Anker 735 Charger (GaNPrime 65W)
3ポートある合計で65Wまで出力可能な充電器のため、接続機種にもよりますが複数機器を接続していてもそれぞれで急速充電が可能になります。
また、他のポートに接続が無い状態であればUSB-Cポート1つだけで、65Wの出力を行うことが可能です。
Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)
Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)
Ankerの中でも最大クラスの充電器になりますが、これだけの出力をもっているにも関わらず、折り畳み式のコンセントが搭載されており小型に作られています。
持ち運びが多いなら小型の充電器
Ankerの充電器の中でも「Nano」というシリーズが、非常に小型に作られていますので紹介します。
Anker Nano II 30W
30W出力可能なうえコンセント部分も折りたたむことができるのに、3.5cm四方に収まってしまうという、とても小型な充電器です。
ポートはUSB-Cの1ポートのみですが、持ち運び重視の方にとっては荷物にならないため、重宝すると思います。
Anker Nano II 45W
先ほどのAnker Nano II 30Wの45Wモデルになります。
こちらもコンセント部分を折りたたむことができるのに、4cm四方に収まってしまうようなコンパクトな充電器なので、持ち運びには最適です。
ノートPCの充電もできますので重宝しそうです。
Anker Nano II 65W
Nanoシリーズ内で最も出力の大きい充電器です。
最大出力だとしても、こちらもコンセント部分を折りたたむことができ、4.5cm四方に収まる大きさなので持ち運ぶには困らないサイズですね。
Anker Nano II 65Wは私も狙っている充電器です。
USB給電(USB PD)対応ケーブル
60Wを超える電力で充電を行う場合には、対応している充電器・機器の他に「eMarker」という認証チップを搭載したケーブルが必要になります。
充電器や対応機器は意識が行くのですが、ケーブルは忘れがちです。
現在、60Wを超える給電となるとPCへの充電程度しかないため、USB-C端子のケーブルを紹介します。
Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル 0.9m
Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル 0.9m
最大60Wまで対応のケーブルです。USB2.0のケーブルですのでデータ転送で使用する際には3.0のケーブルと比較すると遅くなってしまいますが、価格は1000円を切っていますし60Wで十分であればおススメのケーブルです。
Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル 0.9m
Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル 0.9m
最大100Wまで対応したケーブルです。あまりケーブルは目立たない存在ですが、カラーバリエーションが豊富ですので、お好きなカラーを選んでみてください。
Anker 765 高耐久ナイロン USB-C & USB-C ケーブル 140W 0.9m
Anker 765 高耐久ナイロン USB-C & USB-C ケーブル 140W 0.9m
最大140Wまで対応のケーブルです。正直オーバースペックなような気がしますが、今後充電器や周辺機器の性能向上で140W充電が主流になれば重宝するケーブルです。
スマホの充電器まとめ
今回は自分に合った充電器の選び方や充電器の違い、そしてオススメの充電器を紹介しました。
何台も充電器を買うことはあまりないと思いますので、この記事を参考にあなたの使い方に最も合うものを選ぶことができたら幸いです。
スマホの充電の減りが最近早いと感じている方は、バッテリー持ちを長くする方法やバッテリー寿命を長くする方法をこちらの記事で紹介しています。