iCloud+になって新機能が追加【それぞれの機能を紹介】

iCloudに機能が追加されて、新たに「iCloud+」というサブスクサービスがAppleから出ました。

ここではiCloud+の機能について紹介していきます。

もくじ

iCloud+とは

 「iCloud+」とは、Appleから2021年10月に発表された新たなサブスクサービスです。

 今まではiCloudストレージというサービスでしたが、そこに新たに機能が追加され新しくなったサービスとなります。

 AppleOneとの違いですが、簡単に言うとAppleOneはエンタメ向けなところがあり、一方でiCloud+は実用的な機能が用意されており棲み分けがされています。

 AppleOneについては以下のページで紹介していますのでご覧ください。

iCloud+の内容と料金

 プランは3つ用意されていますが、iCloudの容量が異なるだけで機能としては、すべてのプランで変わりありません。

では、iCloud+では何ができるのか紹介します。

  • iCloudのストレージ容量増量(プランによって容量が変わる)
  • iCloudプライベートリレー
  • メールを非公開
  • カスタムメールドメイン
  • HomeKit セキュアビデオのサポート(プランによって台数が変わる)
  • 最大 家族5人まで全て共有可能

「カスタムメールドメイン」や「セキュアビデオ」など、聞き慣れない単語のサービスが多いですね。

それぞれが、どんなサービスなのかを紹介していきます。

iCloudのストレージ

iCloud+に加入するとクラウドストレージサービスである「iCloud」が使用できます。

AppleIDをもっていれば、無料で5GBはもらえます。

3つプランが用意されており、iCloudで使用できる容量が大きく異なります。

  • 50GB
  • 200GB
  • 2TB

 料金は上から、130円400円1300円となっています。容量が上がるにつれて1GB当たりの金額は安くなり、お得になっていきます。

 プランに違いで異なるのは、このiCloudで使用できる容量だけで、ほかの機能はすべて同じです。

 iCloudでどれだけの容量を使用したいのかで、あなたが加入するプランを決めましょう。

iCloudプライベートリレー

 この機能はアクセスしたWebサイトに、自分のIPアドレスや端末情報、位置情報などをわからないようにしてくれる機能です。

 多くの方はご存知ありませんが、Webサイトにアクセスするとアクセスした日時はもちろん、IPアドレスや使用しているブラウザ・端末などの情報を取得する事ができます。

 これはWebサイトに、どんなユーザーが見に来ているのかアクセス解析を行う為に使用されたり、Amazonなどで商品を見ると他のサイトの広告で、さっき見た商品が出ている事があると思いますが、そのような事にも使われています。

ですが、近年これは個人情報の取得ではないかと問題になってきており、Appleはこれらの問題に力を入れ始めています。

 そこで、iCloud+の「iCloudプライベートリレー」を使用すれば、Webサイトに自分の情報が伝わる事なく閲覧できるようになるという機能です。

 まだ、ベータ版という事なので不具合が起きる可能性もありますが、近いうちに正式版が出るはずです。

メールを非公開

 この機能もあまり聞かないものですよね。

 これは、アカウント登録時やよく分からない相手にメールアドレスを送る必要がある際に、私たちが持っている個人のメールアドレスを使用せず、ランダムで生成されたメールアドレスを使用できる機能です。

 しかしこの機能、私は知らなかったのですが、いつの間にか使っている機能でした。

 アプリやWebサイトで「Appleでサインイン」というのを見た事あると思います。これはまさにメールを非公開の機能を使っています。

Appleでサインインを行うと、ランダムで生成されたメールアドレスが登録されて、連絡が来る場合はランダムなアドレスからメール転送を行うような仕組みになっています。

カスタムメールドメイン

 メールドメインとは「@」以降の部分のことです。Gメールであれば「~~@gmail.com」ドコモであれば「~~@docomo.ne.jp」といった部分です。

 この部分を自分独自のドメインに設定したメールアドレスを使用することができます。

 自分でお店をやっているかたや、個人事業主などの方は自分独自のドメインをもっていると覚えてもらいやすいかもしれませんが、一般的な使用者の場合はあまり使う機能では無いでしょう。

HomeKit セキュアビデオのサポート

 そもそもHomeKitって何のこと?という方も多いと思います。

 HomeKitとはAppleが作った、スマートホームを実現するためのアプリケーションです。家のマークのアプリがiPhoneにインストールされていないでしょうか?遠隔で家電や家の設備を操作することができるようになる、IoTアプリになります。

 この機能はそのHomeKitの中でもHomeKitセキュアビデオ、つまりHomeKit対応防犯カメラのサポートを行ってくれる機能になります。

 具体的に何が出るかというと、防犯カメラが車、配達、人などを検知し録画した映像をiCloudに保存し、どこからでも見ることが可能となります。

 この保存したビデオデータはiCloudの容量を消費することなく、過去10日分のデータで有れば保存してくれます。しかし、プランによって台数制限があり、130円のコースだと1台まで、400円のコースだと5台まで、1300円のコースだと無制限となっています。

 家を開ける期間が長い方には、安心の機能だと思います。

iCloud+に加入するべきか?

 正直言って一般的な使い方をする殆どの方は必要無く、iCloud+に加入するなら、AppleOneに加入した方が多くの方は便利に使えると思います。

 しかし、AppleOneの方が金額が高いので、無駄なエンタメ機能はいらないからiCloudの容量だけ増やしたいという場合には、iCloud+を契約する方が遥かにお得だと思います。

この記事を書いた人

28歳の男性会社員です。
工場作業員勤務→専門学生→IT企業勤務を経て、現在は小さな会社の工場で品質管理の仕事をしています。

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