仮想通貨の自動売買ツールを自作して動かすまでの7ステップ
仮想通貨の自動売買ツールを自作して、実際に運用開始するまでの7ステップを紹介します。
7ステップと少し長いので、ブックマークしておくと便利です。
- Python開発環境の構築
- プログラミングの基本を勉強
- 仮想通貨取引所に口座開設
- 仮想通貨の自動売買ツールを勉強
- 運用環境の構築
- 仮想通貨の自動売買ツールを製作
- 自動売買ツールの運用開始
ここでは数ある自動売買ツールの手法でも、一般的な移動平均線を使用して、今後の値動きを予測するタイプを作るステップになります。
手順が多く難しそうに見えますが、それぞれのステップで関連記事がありますので、チェックしながら進めてみてください。
1.Python開発環境の構築
まずは、自動売買ツールを作成するには、プログラミングをするための環境構築が必要です。
プログラミングでの環境構築とは例えるならば絵を描く前に、机と絵の具と紙を用意するようなものです。
準備するものはVSCodeという開発環境と、Pythonというプログラミング言語です。
VScodeはWindowsでおなじみのマイクロソフトが開発した、開発環境で高機能・高性能なのに無料で使用することが可能なため、多くの場面で使用されています。
Pythonはプログラミング言語で、最近ではAI開発によく使用され注目されている言語で数学的なことを行いやすく、機械学習や画像処理などで多く使用されています。
この記事でVSCodeとPythonのダウンロードから、インストールまでの環境構築の手順を紹介しています。
2.プログラミングの基本を勉強
仮想通貨の自動売買ツールを作成するには、プログラミングの知識が必要ですので、事前にプログラミングの勉強を少し行いましょう。
まずは以下の記事を参考に、プログラミングとはどんなものかを感じてもらえば良いと思います。
プログラミングがどんなものか、またプログラミングの基本文法もわかったところで、次は自動売買ツールで使用する「Python」というプログラミング言語を勉強をしましょう。
私はプログラミングスクールで効率的に勉強することをおススメしています。
ここまでやっても、正直プログラミング自体に自信が付かないと思います。
ですが、実際に自動売買ツールを作成していく中で「分からない事があったら調べる」を続けていけば、自然に身に付いていきますので心配はしなくて大丈夫です。
3.仮想通貨取引所に口座開設
プログラミングを学んだら、自動売買ツールの勉強を行う前に仮想通貨取引所の口座を開設しましょう。
自動売買ツールは取引所と通信を行なって、取引価格や自分の資産額、注文の発注などを行います。
そのため、これ以降のステップに進む場合は仮想通貨取引所の口座開設を行っていた方が自動売買ツールの勉強や動作確認がスムーズになります。
この先サンプルコードが出てきますが、全て仮想通貨取引所の「ビットバンク」にのみ対応したものとなりますので、ビットバンクでの口座開設をオススメします。
ビットバンクのサイトへ → 仮想通貨ならビットバンク
4.仮想通貨の自動売買ツールを勉強
ある程度、Pythonのプログラミングについてわかり、口座開設もできたら自動売買ツール自体について学びます。
自動売買ツールの基本的な仕組み、売買タイミングを計る移動平均線について、データの取得や注文の発注を行うために使用する取引所APIについてなど、仮想通貨の自動売買ツールを作成するにあたって必要な知識を蓄えましょう。
以下の3つの記事でそれぞれを解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 仮想通貨の自動売買ツールとは何か、基本的な仕組みやメリット・デメリット、トレード戦略を解説しています。
- 仮想通貨の自動売買ツールをPythonで自作する 自動売買ツールとは? 仮想通貨の自動売買ツールを自作したい方、気になっている方へ向けての記事です。ここでは自動売買ツールとは何かを解説しています。
- 仮想通貨の自動売買ツールが売買の判断に使用する、移動平均線について解説しています。
- 仮想通貨の自動売買ツールをPythonで自作する 移動平均線について 仮想通貨の自動売買ツールを自作したい方へ向けての記事です。ここでは、移動平均線とは何か、計算方法からPythonのサンプルコードを解説しています。
- 仮想通貨の自動売買ツールが、取引所とやり取りをするためのAPIについて解説しています。
- 仮想通貨の自動売買ツールをPythonで自作する 取引所のAPI 仮想通貨の自動売買ツールを自作したい方へ向けての記事です。ここではAPIとは何か、サンプルコードを含めて解説しています。
5.運用環境の構築
仮想通貨の自動売買ツールを運用するための場所を構築します。
基本的に24時間稼働となりますので、私は小型PCである「ラズベリーパイ」を使用しています。
サーバーをレンタルして動かすのが本当は良いのでしょうが、知識も必要ですしランニングコストも掛かるため、個人で行うのであれば、ラズベリーパイ(約1万円)という小型PCを自宅に構えて運用することをおススメします。
ラズベリーパイの使い方は、ネットで調べるといっぱい出てきます。
こちらの記事で、ラズベリーパイへのOSインストールからPythonプログラムの実行方法を解説しています。
6.仮想通貨の自動売買ツールを製作
しっかりここまで準備しましたので、いよいよ自動売買ツールの作成です。自動売買ツールにも種類がありますが、ここでは移動平均線を使用したトレードを行うタイプを紹介しています。
理由としては「作成が簡単」「資料が多い」「汎用性が効く」というところからです。
作成が簡単でシンプルでも、私が運用している移動平均線を使用した自動売買ツールで稼げた実績がありますので、そこまで凝ったことを行わなくても良いと思います。
Simple is the Best です。
この記事で仮想通貨の自動売買ツールの作成方法、コピペで自動売買が使用できるサンプルコードも公開しています。
ちなみにこのサンプルコードは、ビットバンクの口座が無いと動作しませんので、ビットバンクへの口座開設を先に行ってください。
このリンクから口座開設を行いましょう → 仮想通貨ならビットバンク
ChatGPTを使用してプログラミングも行っています。
7.自動売買ツールの運用開始
自動売買ツールが作成できたら、実際に運用開始です。
取引所に口座が無ければ開設して、口座はあるけどお金が入っていなければ入金をして、自分のお金を自分で作った自動売買ツールに託してみましょう。
動かし始めたら、エラーで止まっていないかをたまに確認するくらいで、基本的には放置です。
運用をしていて不具合や改良点が見つかったら改善をする事により、どんどんトレードが上手い自動売買ツールに育っていく事でしょう。
仮想通貨の自動売買ツール自作 まとめ
仮想通貨の自動売買ツールの作成方法を、プログラミングの勉強から自動売買ツールの運用までを、7ステップで紹介しました。
自動売買ツールというのはFXも含め世の中に色々と出回っており、自分で作るというのは敷居が高く感じると思いますが、実際に行ってみるとそうでもないことがわかります。
稼げるプログラムを作成することはトレードのノウハウが必要となるため簡単ではありませんが、自動でトレードを行うプログラムを、自分で作成したということ自体が非常に価値のあることでしょう。
ぜひ仮想通貨の自動売買ツールの自作にチャレンジしてみてください。